4月1日に私の会社にも新卒が数名入社してきたのですが、その前に中途でハイスペック新人が入ってきた。

そのハイスペック新人のスペックとしては、

・未経験

・ITパスポート、基本情報技術者試験所持
(俺基本情報持ってない、3回受験して受からなかった)

・スマホアプリ作った
(俺やろうと思ってなかなか着手できない)

・スクールに通っていた
(俺スクールに通わずに今の会社(IT企業)に入社)

・Java触ってた
(俺Java1ミリも勉強せずに入社、今もよくわからない)

と、Twitterで #駆け出しエンジニア として活躍してそうな期待値の高い新人である。

年齢も私より一つ下だが、新人らしいフレッシュさもあり、私からはキラキラして見えた。

ちなみに、彼が入ってきた当時、私は自分の能力以上のものを求められるプロジェクトに配属され、能力のなさを毎日お局様に責められる毎日を送っていたため、自身が毛ほども残っておらず、「俺なんか頑張らなくてもあいつがやってくれるだろう」というマインドセットになっていた(あの時のお局様は絶対にゆ”る”さ”ね”ぇ”)。

そんなある日、昼休み、FamilyMartへの道すがら、たまたまエンカウントしたハイスペック新人と話した。

ハイスペック新人は、前の仕事を退職後、数か月のニート期間を経て、エンジニアになるために勉強したようで、身の上話をする彼の表情はどこか未来への不安も抱えていた。

基本情報の受験も、彼の中では結構大きな決断だったのだろう。

そんな期待のハイスペック新人と話していて、私はある人物の顔が浮かんだ。

そう、ドン・ドッゴイヤーと伊狩鎧である。

このブログを書くために、海賊戦隊ゴーカイジャー第19話を見直したのですが、伊狩鎧のハイスペック新人具合が嫌というほどに伝わる回だ。

ドン・ドッゴイヤーとは、海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーカイグリーンに変身する、ゴーカイジャーのメカニック兼家事全般担当であり、メンバーからはハカセと呼ばれている。
どんと来いや!という威勢のいい名前とは裏腹に、なよなよとしてて「ロクに戦えそうもない技術者」であるため、戦闘中のゴーカイグリーンはかなりコミカルである。

伊狩鎧とは、ごく普通のスーパー戦隊オタク地球人で、超ハイスペックである。
ゴーカイジャー加入当初は、料理も家事も戦闘もハカセを上回る活躍をしていて、さらにはレンジャーキー(歴代戦隊に変身できるアイテム)を組み合わせて新しいレンジャーキーを作り出すというとんでも新人である。

ハカセは鎧の活躍を見みるたびに自分がみじめに感じ、またそんな時に限って失敗もたくさんしてしまう。

そんな時、鎧とハカセ以外のメンバーが文字通り、骨抜きになってしまい使い物にならなくなってしまう。

鎧はハカセと一緒に皆を助け出そうとしますが、ハカセはそんな鎧の申し出を断ってしまう。

そんな鎧は「俺、悲しいです」と言い放ち、現場に向かうのだが、ハカセはサポートメカのナビィから、鎧はハカセを尊敬していたという事実を知る。

そんな鎧の気持ちを汲み取ったハカセは、現場に急行。

さらにハカセは、鎧に一つの提案をする。
レンジャーキーを組み合わせる能力を使って事態を打開するアイテムを作るようにと

結果、追加戦士のレンジャーキー15人を合体させて、鎧の新しいパワーアップアイテムが誕生し、ピンチを打開することにつながり、他のメンバーも復活しめでたしめでたしというところでこの話は終わる。

この話を見返して感じたのは、「ハイスペック新人も人間だ」ということです。
自分の身近にハイスペック新人がいるというのはよくあることだと思います。
今回のハカセみたいに、そんなハイスぺ新人を見てると自分がみじめになったり、「あいつに比べてお前はww」と揶揄されるかもしれません。

そんな時、「もう全部あいつ一人でええやんけ!」とふさぎ込みがちですが、よくよく見ていると、ハイスぺ新人もピンチに遭遇することがあります。

世に言われるハイスぺ新人も、やっぱり未経験なところがあるし、ピンチになることなんてたくさんあります。
それに、鎧のように、みじめだと思っている自分と「一緒に仕事したい」「一緒に何かやりたい」と思っているかもしれません(私の職場のハイスぺ新人君がそう思ってるかはわかりませんが)。

実際、私の職場でのハイスぺ新人君を見ていると、何度もピンチに陥っていて教育係の先輩に助けを求めている場面を見ました。
本当は、彼らも不安に駆られているのかもしれません。

ハイスぺ新人君の潜在能力がどれだけ私を上回っていようとも、私が彼らを助けない理由はないし、自分がふさぎ込むことで、彼らに悲しい思いをさせるのはよくないなと思います。
もしかしたら、彼の新しい一面(伊狩鎧のレンジャーキー合体能力のように)を見つけ、活かすことができるかもしれません。

そんな日が来た時のために、せめて自分は腐らないように日々の仕事に向き合おうと思った昼下がりでした。

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