2019年1月4日に読了しました。
昨年、さくらももこ氏が亡くなったので、いつか読もうと思って買ってました。
私自身、読むのは中学生以来です。

日常の節々を面白おかしく切り取っていて、どの話も笑いながら読ませてもらったのですが、最も印象的なのが、

『メルヘン爺』

です。

『メルヘン爺』とは
当時、高校2年生だったさくらももこ氏のおじいちゃんが老衰で亡くなって、お葬式を執り行うエピソードなのですが、
ちびまる子ちゃんに出てくる『友蔵』とは異なり、ももこ氏やその母、姉から全く好かれていなかったそうです。

老人ボケというものを利用して、風呂を覗いたり、好きなおかずを多く食べようとしたり、孫のお金を盗ったりしていたそうで、
ちびまる子ちゃんに出てくる孫煩悩の友蔵とはえらい違いだなぁと漫画とのギャップにちょっと驚いていました。

おじいちゃんが亡くなってから、葬式を執り行うまでのくだりが、肉親が死んだにも関わらず面白おかしく描かれており、思わず吹き出してしまいました。
特に、S字になって棺桶に入り、お花に包まれているところを想像しただけで、電車の中なのに笑ってしまいました。
お前の拙い文章じゃ、お前が電車で笑ってたとことしかわかんねえよ!って方はぜひこの本を取って、この話だけでも読んでいただきたいです。

初めてこの話を読んだ(当時中学生だった)私は、ももこ氏の姉が笑い転げるところで、読むのをやめてしまってました(今まで忘れていたのに思い出すものですね)。

『あんなにまる子をかわいがっていた友蔵を笑いものにするなんて!なんてひどい人だ!!』

って硬い頭で考えていたんだろうなって思います。
今の私がこの話を読んで吹き出してしまうので、私も当時と比較して、ちょっと斜めに物事を見るようになったのかなーなんて思っています。

友蔵と実在のおじいちゃんのギャップに違和感を抱きつつ、この話を読み終わり、あとがきを読みました。

あとがきには、それぞれの話についての裏話が記載されていまして、例に漏れず『メルヘン爺』の話もありました。
そこには、さくら氏の祖父がさくら氏を愛していなかったこと、孫を愛するおじいちゃんへの理想と憧れが『友蔵』を作っているのではないかということが書かれていました。

このメルヘン爺のあとがきにさくら氏がちびまる子ちゃんの世界に求めたものを垣間見た気がしました。

私はちびまる子ちゃんをさくら氏本人が実際にあったことをそのまま漫画にしていたと思っていました(本人はそれをエッセイ漫画と称しています)。
しかし、それは間違いで、自分の子供時代に理想と憧れを反映して作り直した世界がちびまる子ちゃんの世界だったのかなと、というより実際に本人がそう言っているので、
驚きでした(よくよく考えたら当たり前なんですけどね)。

おじいちゃんの死をここまで笑えるものとして世に送り出しているさくら氏なので、私は彼女の両親をどんな風に送り出していくのか読んでみたかったなーとか、
息子さんの結婚式ではどんなエピソードが待っていたのかなーなんて思っています(さくら氏のご両親がご存命なのは確認していますよ)。

調べてみたら、息子さんは絵本作家になっているみたいなので、ちょっとその人の本も読んでみようかなー
けどその前に、『またたび』に出ないといけないですかね。
昨年10月に書いたブログの一部が某掲示板の笑いものになっているみたいなので、

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