最近動画編集が楽しいはっぱちゃんです。
今回の動画では、小説版MOTHERについて解説しています。
9/30(金) 19:00~より投稿しています。
サムネ タイトルなし
サムネ タイトルあり
URL
https://youtu.be/1qAk13B5tQQ
今回の編集後記では、動画で解説した情報にプラスアルファで原作との細かい変更点を書こうと思っています。
目次です。
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リンクを貼っておくので興味がある方は覗いてみてください。
小説版MOTHERの概要
小説版MOTHERこと「MOTHER-The Original Story-」は新潮文庫で1989年8月に出版されました。
ゲーム版がその一か月前の1989年7月に発売されているので、発売前に書き上げていたようです。
ポケモンやその他コロコロの漫画のように当初からメディアミックス展開を想定していたようです。
著者は久美沙織さん。MOTHERの他にもドラクエⅣ・Ⅴ・Ⅵのノベライズも担当されてたらしいです。
現在は絶版されており、図書館で借りるか、中古品を購入する必要があります。
つい最近まで、「電子書店パピレス」というサイトで電子書籍版を購入できたようですが、パピレス自体が「Renta!」に統合されました。
Renta!では現在当書籍は販売されていませんが、いずれ購入できる日が来るといいですね(ほぼ日さんお願いします)。
後述しますが、本書はアナ視点で物語が進み、ゲーム本編と異なる部分が結構あります。
ブックオフとかゲオとか探してみると売ってるかも知れませんね。
原作と異なる点
ニンテン(ケン)
前述の通り、ゲームと小説とでかなり異なるところがあります。
まずは、主要人物がかなり変わっています。
ニンテンは、ケンという名前に変わっており、金髪で青色の目をしています。
公式HPに書かれている口調とは異なり、やんちゃで口が悪く、デリカシーがなく、幼稚でアナとよく喧嘩しています。
年相応にスケベな部分もあるのですが、アナに抱きつかれた時は顔を真っ赤にする等、青臭い部分も残っています。
しかし、喘息持ちで、ちびっ子の面倒見がいい等、原作通り優しいところもあります。
彼のパパは、国際機関の最前線で働いており、各所の電話から専用の番号にかけています。
小さいころはPSIの力が強く、動物と会話ができたり、治癒能力を持っていたようです。
左利きを強制された頃からPSIの力が弱くなっていましたが、戦いの中で力を取り戻していきます。
アナが加入する頃には、仲間を治癒できるようになっており、ロイドやジョー(テディの代わりに出てくる人物 後述で解説)を治癒しています。
家族構成はほぼ変わっていませんが、犬のミックは出てきません。
ミニーとミミーは物語の途中で出てきますが、ママはほぼ出てきません。
アナ
アナは、今作の主人公となっており、彼女視点で物語が展開されます。
同じPSIの力を持つケンと引かれあっており、ケンを通して世界の事情を追体験しています。
作中で髪型が変化しており、黒髪ロングの三つ編みから、最終的に白髪の原作に近い髪型になります。
女の子らしく髪を大事にしているのですが、戦いによって髪型の変更
PSIの力が非常に強く、ケンやイースターの赤ちゃんとテレパシーで通じあったり、PKビームを彷彿とさせる光を放ったり、癒しの光が使えます。
PSIに対して恐怖を抱いており、敵を攻撃した時はあまりにも強い力に情緒が不安定になってます。
小さいころはコントロールができなかったらしく、感情が昂ると茶碗とかガラスを割ってしまったらしく、成長するにつれてコントロールできるようになったとのこと。
実家がスノーマンの教会である点は原作と同じで、イースターに行ったアナの母親がギーグに連れ去られてしまいます。
スノーマンが比較的田舎であるからか、都会に住むケンやロイドに対して若干劣等感的な感情を抱いています。
初めて親元を離れて、紅一点で戦っている為か、寂しくてしんどいことが痛いほど伝わってきます。
ロイド
ロイドは、髪が栗色であること以外は、概ね原作通りで、かなり肉付けされています。
ケンと友達になった当初は頼りなかったようですが、アナが加入する頃にはケンと肩を並べるくらい強くなっており、銃ではなくブーメラン、スタンガン、ナイフ等を使います。
皮肉屋でコミュ力が高く、ケンとアナのクッションになったり、幽霊屋敷の主人と交渉したり、情報を集めたりと外交関連で活躍しています。
また、敵の乗り物を奪って運転したり、バイクを修理したりとメカ関連でも活躍します。
道中、アナといい感じになりますが、結局ケンとアナがくっつく為、負けヒロインのような立ち位置になってます。
原作と異なり、両親や隣人がかなりフォーカスされており、ロイドの父親がストーリーに関わってきます。
テディ(ジョー)
テディは登場しませんが、代わりにジョーという大人のバンドマンが出てきます。
両親が存命かどうかは不明ですが、多くのスタッフと共にツアーを回っており、見た目はちょい悪親父なので、ケンとアナは最初ビビってました。
原作通り、バレンタインの町で出会い、ロイドと交代で一行に加入します。
ホーリーローリーマウンテンに詳しく、登頂するために車を出してくれます。
テディはナイフや刀を使ってましたが、ジョーは銃を使用しています。
山小屋イベントに相当する事件が起こり、一行を離脱してロイドが再加入するという流れも変わりませんが、
この辺がギャグになっていて個人的には微妙に感じています。
エイトメロディーズ
ストーリーの流れもかなり変更されています。
ケンの旅立ちからスノーマン到着までは、アナの夢の中の回想で片付けられています。
アナ加入時は既にメロディ集めが始まっており、
(1)ケンの自宅のオルゴール(人形から取り出されたかは不明)
(2)カナリア村のローラ(ローラがカナリアかどうかは描写なし)
(3)動物園のサル
の三つです。
上記三つのメロディと、ピッピ救出イベント(この時フランクリンバッヂをゲット)とマジカント初上陸、ロイド加入もまとめて回想されています。
アナ加入後は、
(4)幽霊屋敷のピアノ
(5)歌うサボテン(原作では単体、今作では複数体存在)
(6)ロイドの隣人宅にあるジュークボックス
となっており、マジカントのドラゴンはジュークボックスに変更されています。
ジュークボックスには、フランクリンバッヂを入れると鳴るようになっています。
正直ここはドラゴンのままが良かったです。
小説メンバーがドラゴンとどうやって関わるのか見てみたかったですね。
イヴは、原作とは大きく異なり、ロイドに深く関わりのある人物が作ったことになっており、めっちゃ流ちょうに話す為、違和感がすごいです。
クイーンマリーが覚えていたメロディは、原作と異なり曲の最初となっています。
また、マジカントの誕生秘話やギーグとの関係はかなり肉付けされていて個人的に好きです。
他にもゲームと小説の差異や肉付けは沢山あり、ハロウィンの幽霊屋敷の鍵を借りる話やアドベント砂漠の爺さんの話、サルの洞窟からマジカントへ行く話等MOTHERが好きになる話が沢山あります。
読んでみての感想
最後に、徒然なるままに、感想を綴っていこうと思います。
まず、常時アナ視点となっており、戦いの役に立てない歯がゆさ、紅一点のために抱える寂しさがひしひしと伝わってきます。
ゲームでもアナが仲間になった当初は彼女が結構な頻度で倒された為、ゲームが小説に落とし込まれていると思いました。
また、原作のストーリーにかなり肉付けや掘り下げがされており、ゲームへの理解が深まりました。
例を挙げると、夢でケンに会う所とか、ジョージマリア夫婦とギーグの因縁とか、ケンのパパが家にいない理由とかですね。
ロイド関連の肉付けもかなり好きで、一時離脱する理由とか、皮肉屋の一面があるとか、この作品のお陰でロイドが好きになりました。
しかし、彼の父親やイブをあんな感じで物語に絡めるんだったら、原作のままで良かったんじゃないかと思うんですよね。
ロイドは原作ではあまりフォーカスされてないから追加されたのかもなんですが、なんだかなぁと感じてます。
常時アナ視点の為か、ケンのことが気になっているのにロイドとずっといい感じで、私は乙女ゲーをやってるのかなって錯覚しました。
全体的にゲームに対する著者なりの解釈が提示されていて、原作の理解が深まるいいノベライズだと感じてます。
しかし、後半のジョー離脱イベとかイブの散り際とかはギャグ調になってたのは個人的に苦手でした。
ジョー離脱イベなんて、せっかく夢でケンとアナが出会ったことを補完しているのに、そこは原作と大きく変えるのかと。
子供向けだろうし、塩梅がむずそうですがね。
まとめ
ということで、今回は小説版MOTHERについて書きました。
小説版ということですが、出版社に許可取っていない為、異議申し立て等で動画が消える可能性があるんですよね。
まだ収益化はしてないので、とにかくやることが重要だと思ってやりました。
小説の解説動画はまだやったことなかったので、中身固めるのにかなり時間がかかりました。
そのしわ寄せが動画編集時間に来てて、久々に徹夜しました。
ちなみに、復刊ドットコムという絶版になった本を復刊させるサイトがあるらしいですね。
MOTHERの小説もありました。
次の動画は、小説版MOTHER2かなと思っています。もうちょっとスピード上げてやりたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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